1980年のヤクルトスワローズ

1980年のヤクルトスワローズ
成績
セントラル・リーグ2位
68勝52敗10分 勝率.567[1]
本拠地
都市 東京都新宿区
球場 明治神宮野球場
球団組織
オーナー 松園尚巳
経営母体 ヤクルト本社
監督 武上四郎
« 1979
1981 »

テンプレートを表示

1980年のヤクルトスワローズ(1980ねんのヤクルトスワローズ)では、1980年のヤクルトスワローズの動向をまとめる。

この年のヤクルトスワローズは、武上四郎監督の1年目のシーズンである。

概要[編集]

球団初の生え抜き監督となった武上は、中日との開幕戦を鈴木康二朗井原慎一朗のリレーで接戦をモノにすると、翌日は先発の神部年男を2回無失点で降板させそこから3人の投手リレーで勝利するという采配を見せ、開幕6試合を5勝1敗の好発進、4月を10勝4敗で終え開幕ダッシュに成功、5月中旬までは広島と首位を争った。しかし広島との直接対決に全く勝てず、ようやく5月28日に初勝利を挙げるという有り様で、6月になると首位広島とのゲーム差が広がり始め、8月終盤から9月にかけて7連勝するも時すでに遅く、広島に優勝マジックが点灯していた。結局、広島以外の4球団相手に15勝以上を挙げながら広島に7勝15敗4分と大きく負け越したのが最後まで響き、武上監督の1年目は首位と6.5ゲーム差の2位で終えた。投手陣は松岡弘や3年目の尾花高夫など1978年の優勝メンバーが活躍し、チーム防御率は前年の4.60から3.17と改善された。打撃陣も大杉勝男若松勉などの活躍でチーム本塁打は最下位ながらも打率はリーグ1位で、盗塁も111個でリーグ1位だった。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

開幕オーダー
1 パラーゾ
2 角富士夫
3 若松勉
4 スコット
5 杉浦享
6 大杉勝男
7 大矢明彦
8 渡辺進
9 鈴木康二朗
1980年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 --
2位 ヤクルト ヤクルト 2.5 ヤクルト 5.0 ヤクルト 10.0 ヤクルト 8.5 ヤクルト 5.5 ヤクルト 6.5
3位 巨人 2.5 阪神 3.0 大洋 5.5 阪神 13.0 巨人 16.0 大洋 18.5 巨人 14.0
4位 大洋 3.0 大洋 3.5 阪神 8.5 大洋 14.0 阪神 17.5 巨人 19.0 大洋 16.0
5位 阪神 5.0 巨人 6.5 巨人 巨人 16.0 大洋 18.0 阪神 19.5 阪神 20.5
6位 中日 7.5 中日 11.5 中日 17.5 中日 22.0 中日 30.0 中日 30.5 中日 30.0


1980年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 広島東洋カープ 73 44 13 .624 優勝
2位 ヤクルトスワローズ 68 52 10 .567 6.5
3位 読売ジャイアンツ 61 60 9 .504 14.0
4位 横浜大洋ホエールズ 59 62 9 .488 16.0
5位 阪神タイガース 54 66 10 .450 20.5
6位 中日ドラゴンズ 45 76 9 .372 30.0

オールスターゲーム1980[編集]

  • ファン投票
若松勉
  • 監督推薦
梶間健一
大矢明彦
大杉勝男(出場辞退)
スコット(補充選手)

選手・スタッフ[編集]

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
松岡弘 最優秀防御率 2.35 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
大矢明彦 捕手 2年ぶり2度目
若松勉 外野手 5年連続8度目
杉浦亨 初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
大矢明彦 捕手 2年ぶり6度目
スコット 外野手 2年連続2度目

ドラフト[編集]

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 竹本由紀夫 投手 新日本製鐵室蘭 入団
2位 佐々木正行 外野手 大昭和製紙 入団
3位 宮城弘明 投手 横浜商業高 入団
4位 高仁秀治 投手 東京農業大学第二高 入団

出典[編集]